ドルコスト平均法と一括投資を比較するな

こんにちは、悪口と資産運用が大好きな悪口投資家です。

ドルコスト平均法という投資手法がある。 インデックスファンドとかを一定金額ずつ積み立てていく例のアレである。

ドルコスト平均法の利点としては、

  • 一定数量ずつ積み立てていく場合よりも有利な価格で購入できる
  • 一括投資の場合と比較して時間分散ができてリスクとリターンが平準化できる

などがよく挙げられるが、これから説明するようにどちらもあまり意味のある議論ではない。

一定数量ずつの積立との比較について

ja.wikipedia.org

Wikipediaで解説されている通り、調和平均≦算術平均なので、確かにドルコスト平均法は一定数量ずつの積立よりも購入単価を抑えることできる。 だが、そもそも一定数量ずつの積立という仮想敵に無理があるため、だから何?という話である。

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ここ5年間のS&P500

例えば、積立インデクサー御用達のS&P500を積み立てることを想定しよう。 ↑のグラフを見て分かる通り、S&P500はこの5年間で約2倍に上昇している。 もし仮に一定数量ずつ積み立てていくのであれば、5年間で入金力を2倍にする必要がある。 これは多くの人にとって非現実的な想定*1なのではないだろうか。

一括投資との比較について

一括投資との比較も、あまり意味のある議論ではない。 なぜなら、積立投資をするような人間が、生涯積み立てる金額と同程度の金額を一括投資に回せるケースは稀だからである*2

ドルコスト平均法と一括投資を比較して意味があるとすれば、生涯賃金を今すぐ一括で受け取れる人間*3くらいだから!!ドルコスト平均法と一括投資を比較すんな!!

では、ドルコスト平均法はダメなのか?

結論を言うと、ダメな人間にとってドルコスト平均法はベターな投資法であると言って問題ない。その理由と、ドルコスト平均法とは何を前提にしているのかの説明は次の記事で。

*1:三菱商事の20代なら全然現実的な想定な気がする。やはり、資産運用で一番大切なのは三菱商事に就職することなのかもしれない。https://waruguchinvest.hatenablog.com/entry/2021/03/22/190000

*2:例外としては、事業売却や相続でまとまった金が入った人であろうか。まとまった金を持っている人間は憎いのでここでは無視する。

*3:正確には一生分の入金力を今すぐ準備できる人間。これは流石の三菱商事に就職しても無理だと思う。