米国債にレバレッジを掛ける

こんにちは、悪口と資産運用が大好きな悪口投資家です。

waruguchinvest.hatenablog.com

↑で「残念ながら、2021年現在、日本の個人投資家が米10年債先物レバレッジを掛けて投資することは難しいが、代替物が存在しない訳でもない。 具体的な代替物については次回以降に説明したいと思う。」と結んでおきながら、続きを書いていなかったので書く。

先物取引・CFDを使う

先物取引を使えば、非常に低い取引コストでレバレッジを掛けることができるが、 残念ながら米国債先物は取引単位が1単位1000万円以上と非常に高い。 また、主要なネット証券では米国債先物の取り扱いがない(っぽい)。

www.ig.com CFD(FXの為替以外版)はIG証券で取り扱いがあるようだが、こちらも先物同様、取引単位が大きすぎる*1

レバレッジを掛けずに長期債を買う

waruguchinvest.hatenablog.com で長期債は短期債よりリスクが高いという話をした。 単に債券に大きなリスクを配分したいということであれば、レバレッジを掛けるのではなく、より年限の長い債券を買うという方法もある*2

ここでは、米国上場の長期債ETF*3をいくつか紹介する。

信託報酬はいずれもかなり低い(一番高いTLTでも0.15%)。 投資している債券の年限の違いにより、BLVが比較的低リスクで、EDVが比較的高リスクになっている。

レバレッジ投資信託を買う

以前、米国10年債先物にレバレッジを掛けるのは難しいと述べたが、実は米国10年債先物4倍レバレッジ投資信託が存在しているようである。 ただし、信託報酬は1%超えだったり、3年おきに償還・設定を繰り返すシリーズものだったりと、使いづらい感じではある。

レバレッジETFを買う

finance.yahoo.com 現時点で日本から購入できる米国債レバレッジETFはこれだけ(のはず)である。 要するに、TLTに3倍のレバレッジを掛けた商品で、年率リスクは驚異の40%*4である。 信託報酬は1%を超えるが、取っているリスクの大きさを考えるとそこまで高くないと思う。

レバレッジバランスファンドを買う

債券が組み入れられたレバレッジバランスを買うことで、債券にレバレッジを掛けるという方法もある。 債券のみをたくさん保有したいのでなければ、これらのファンドをベースに単一資産の投資信託ETFで比率・リスクを調整するのがいいだろう*6

*1:https://www.ig.com/jp/bonds/markets-bonds/10-year-t-note-decimalised を見ると、1単位1000万円以上かかるように見えるが、1ポイントの価値がよくわからない(2つ違う値が書いてある)ので、よくわからない。

*2:

waruguchinvest.hatenablog.com

ただし、↑で説明したように(今後どうなるかはわからないが過去30年ほどは長期債はコスパが悪かった。)

*3:米国長期債に投資する程度の商品であれば、日本の投資信託にも同種の商品があるかと思うが、適当に検索してもヒットしなかったので無視する。

*4:S&P500の2-3倍。

*5:こちらは米国以外の10年債先物も組み入れられている。

*6:私もそうしている。